暮らしの中に溶け込む妖精

羊毛が持つ独特のやわらかい雰囲気。
カラフルな妖精たちが多いですが、羊毛という素材ときれいな染色のおかげで奇抜すぎず、普段の暮らしの中にすっと溶け込むような作品に仕上がります。

そこまで主張は強くなく(たぶん)、でも存在感はあってお部屋の片隅に置きたくなる。
長く一緒に暮らせば暮らすほど、そこに居るのが当たり前のような存在になってほしいと思っています。

きっとこの世のどこかに

いるかいないか曖昧なそんざい。
子供の時からそういうものに惹かれ、妄想ばっかりしていました。
「よし、妄想してやろう。」と思って妄想するわけでもなく、しらぬ間に妄想してしまっていたのと同じく、作品を作る時、"よし、私が思うこういう妖精を作ってやろう"という気はさらさらなくて、ただただ手の向くままに制作し、制作中に「あ、キミはこの妖精になるのか」と気づいたり、できあがって初めて「そうだったのか」と腑に落ちることがほとんどです。

果たしてこの妖精を欲しいと思う人はいるのだろうかという不安は毎回拭えませんが、この自己満足のなれの果てを必要としてくださる方はきっとこの世のどこかに居てくれるはず。そう思って試行錯誤しながら普及活動に励んでいます。

どうか「私のために作られたんじゃないか」と思える作品が見つかりますように。

羊毛といえどしっかり丈夫に

「羊毛でつくっています」と言うと、”もっとやわらかいかと思った”という声をよくいただきます。

Aキカクの妖精やブローチは、長くお付き合いいただきたいのでしっかりかために作っています。
羊毛同士は専用の針で刺せばからまってくれるので基本的に接着剤は使いません。
ちょっと強度が心配だなという時に糸で留めることや他の素材とくっつけるために接着剤を使用することがありますが、できるだけ無理矢理くっつけないよう工夫しています。

強度に関係なく、雲などやわらかい表現をしたい時にふわっと作ることもありますが、ちょっとやそっとじゃ壊れないよう丁寧に丁寧に、チクチクチクチク仕上げますので案外丈夫です。

とは言えすべて手仕事の繊細さも持ち合わせていますので、強く引っ張ったり強い衝撃を与えることはお控えください。
そして牧羊犬の血を引くワンちゃんと一緒に暮らしている方、本能が呼び覚まされる可能性がございます。ご注意ください。

おしりのみりょく

正面はもちろん、いきものの可愛さはやっぱり後ろ姿なんじゃないかと思います。
Aキカクの妖精は”360度どこからみてもかわいい”をモットーにしていますので、特におしりのかわいさには細心の注意を払ってつくっています。
妖精が歩いたときにぽてぽてとかわいいおしりになるよう、日々精進しています。